再定義することが大事!
「再定義から生まれるブランドの新たな価値」と言われて
あなたピンときますでしょうか?
今回の話は「今後のビジネス」を考えていく上でとても重要です。
なぜなら、今の時代は情報が溢れすぎてより一層、
ブランディングをうまくやる必要があるから。
というわけで今回は、
「再定義から生まれるブランドの新たな価値とは?」
という観点で話をしたいと思います。
解説動画
再定義から生まれるブランドの新たな価値とは
「再定義から生まれるブランドの新たな価値」
そう聞いても、なかなかピンと来ないと思いますので・・・
まずはこれを定義付けしてみたいと思います。
例えば「服の定義って何?」って聞かれたら、
あなたは何と答えますか?
防寒するもの?体を保護するもの?自己表現するもの?
だいたい多くの人がこのように回答するのではないでしょうか。
・・・でも、とあるデザイナーは
服を、「コミュニケーションツール」と定義しています。
普通、”コミュニケーションツール”で思い浮かべるのは
今の時代だったらメッセージアプリとか、SNSだと思いますが・・。
ですが彼にとっては、服はコミュニケーションツール。
その人が着ている服を見れば話さずとも、どういう性格かが分かるし、
その人の生き方が分かってくるということらしいです。
彼は服を防寒や自己表現という一般的な定義から、
コミュニケーションツールというものに定義した。
一般的な定義ではなく自分の視点で定義し直すことを
「再定義」と呼んでいます。
再定義の威力
あなたは、V&A博物館をご存知ですか?アートが好きな人は
知ってるかもしれませんがV&Aはロンドンにある”素敵なカフェ”です。
「カフェ?博物館?どっちなの?」そう思ったのはあなただけではありません
誰もが今の説明を聞くとそういう疑問を持つはずです。
どういうことなのかというと、V&Aはカフェも併設されているんですが
普通に見ればとても大きくて立派な美術館なんです。
・・・でも、広告のキャッチコピーとして採用したのは、
「素敵なカフェです。いい美術館がついています。」というものでした。
つまりこれは、
「美術館」を「カフェ」と再定義したということ。
こう定義すれば、アートが好きな人以外でも、
「カフェで休憩がてら美術館でも見るかぁ」となる可能性もあります。
美術館は格式高いイメージがあるが、
こうすれば気軽に楽しんでくれる人も増えるでしょう。
実際、働いている人は「トイレはどこですか?」の次に、
「カフェはどこですか?」と聞かれるんだそうです。
これが再定義の威力です。
機能的価値を絶対視しない重要性
もちろん、機能的な価値は大切です。
服だったら防寒や保護にならなきゃ話にならないし、
美術館だったら、美術品がなければ話になりません。
だけどもはや、それって当たり前ですよね?
今の時代「モノが溢れていてどれが良いか分からない」
という状況になっています。
だからこそ大切なのは、「感情的な部分」であったり、
「独自の世界観」だったりするわけなんです。
そして、その新たな価値を創出する1つのキッカケが
今回説明した”再定義する”ということなんですね。
メンタリストのDaigoさん。
彼がもし、「マジシャン」として世に出ていたら、
果たしてブレイクしていたでしょうか?
「マジシャン」ではなく「メンタリスト」と定義したことは
ブレイクしたとても大きな要因なんじゃないかと思います。
再定義することの重要性が理解できましたでしょうか?